イタリア語の発音ルール

イタリア語の発音ルール

  • イタリア語の基本はローマ字読みでOK!
  • 1文字の読み方は1パターンだけ覚えるべし
  • RとL、BとVの発音の違いに注意。しっかり練習しよう!
  • Hは発音しない
  • J、K、W、X、Yは外来語の読み方をそのまま使う

基本の読み方はローマ字読み

私たちになじみ深い「ローマ字」、ローマの名がつくだけあってイタリア語の発音はほとんどローマ字読みをしてしまって通じるんです。

というわけで、

「a」=「ア」、「b」=「ビ」、「se」=「セ」、「ma」=「マ」、

…という風に、見たまま読んで行けばいいんですよ。

例えば…

caffè → カッフェ
latte → ラッテ

イタリア語の発音のルールは簡単!1パターンだけ覚えよう

イタリア語は、1文字につき1パターンの読み方しかしません。

例えば「a」の字を含む単語があったとしたら、「a」と書いてあったら、それはもうどんな単語であっても、どこの場所にあっても、とにかく「ア」と発音するんだよ!

ありがたいことに、このルールに例外はありません!

だから、1文字に着き1パターン覚えればOKってわけ!!

イタリア語の母音の発音

イタリア語の母音は日本語のあいうえおと大体同じであるが、日本語の母音より全体に口の開閉の動きを大きくする。
基本的に a, e, i, o, u の5つであるが、正確には「e」「o」には開口音([ɛ][ɔ])と閉口音([e][o])の区別がある。ただしイタリアでも地域差が大きくあまり重視されていない。アクセントのない「e」「o」は全て閉口音。

イタリア語で使われるについて、発音記号をすべて挙げてみます。

[ a ] [ e ] [ ɛ ] [ i ] [ o ] [ ɔ ] [ u ]

この7個がイタリア語で使われる母音です。

ただし、この7つのうち、 [ e ] と[ ɛ ] , [ o ] と [ ɔ ] については、ほとんどのイタリア語話者が厳密には区別を行っていない音なんです。

たとえば [ e ] と[ ɛ ] は、日本人にとってはどちらも「え」と聞こえますが、これらは、開口音、閉口音と呼ばれ、口の開き具合によってちゃんと区別された別の音なんです。

ただ、これらの区別をしないと単語の音が丸かぶりしてしまうセットを発音するときを除き、大部分のイタリア語話者は区別しないので、日本人学習者である私たちもこれを厳密に区別しながら学習する必要はありません。

これをふまえると、イタリア語の母音は、5個あるということになります。

母音が5個、なんかどこかで聞いたことありませんか?

そう、これは日本語と一緒なんです。

しかも、個数が同じというだけではないんです。

イタリア語の文字「a」「e」「i」「o」「u」にこれらの母音が対応していますが、そのまま日本語の発音で「あ」「え」「い」「お」「う」と発音すれば大丈夫です。

ただし一応注意点として、日本語の母音「あいうえお」とイタリア語の母音が完全に同じではないことを補足しておきます。

たとえば、イタリア語の「u」は日本語の「う」よりも唇をもっと前に突き出して発音します。他の母音についても完全に同じではありません。

「 e 」や「 o 」には2種類の「エ」と「オ」の音があります。
2つの「エ」と「オ」の違いは何かというと、いずれも口の開き具合の差。
• 口を開いたエとオ
• 口を閉じたエとオ(日本語のエやオに近い)
どちらの音になるのかは、ある程度の規則性があるものの、地方によってばらつきがあったりと例外もたくさん。
また、この2種類の音は単純化される傾向にあり、近年はイタリア語の母音が5つに集約されつつあるのも事実。
つまり、その違いを発音したり聞き分けたりできなくても、コミュニケーションに支障をきたすことはありません。
気にすることなく、まずは「ア、イ、ウ、エ、オ」の5つで覚えてしまうのがおススメです。

なので、とりあえずは日本語の「あいうえお」と同じように発音し、慣れてきたら教材のCDなどを真似してイタリア語っぽい発音に近づけていくのが良いでしょう。

まぁそうはいってもやはり日本語の「あいうえお」で許容範囲に収まってしまうのは、かなり学習しやすいといえますね。他の言語、たとえば英語では日本語の母音と同じように発音するとたいてい伝わらないので。。

イタリア語の二重母音の発音

一息で発音する2つの母音、すなわち綴り字は2文字で表してもシラブルの数は1つに計算される2つの母音のこと。
母音には「強母音」(a, e, o)と「弱母音」(i, u)があり、二重母音は「強母音+アクセントのない
弱母音」か「弱母音+弱母音」の組み合わせで作られる。

半母音

母音が2つ続いた場合、どちらかの母音が弱く発音されて子音のような音になることがあります。
このような音は子音と母音の特徴をもっているので半母音(または半子音)と呼ばれています。
イタリア語には2つの半母音があります。

カタカナ表記で分かりやすい例を見てみましょう。
• 「 cioccolato(チョッコラート) 」の 中にある「 io 」の発音
「 i (イ)」の音は、後ろにもう1つの母音「 o (オ)」が続いています。
そのため「 i 」の音は弱くなるので、「 cio 」の部分は「チ・オ」と区切らずに、「チョ」と一気に続けて発音します。
• 「 luogo (ルォーゴ)」の中にある「 uo 」の発音
「 u (ウ)」の音は、後ろにもう1つの母音「 o (オ)」が続いています。
そのため「 u 」の音は弱くなるので、「ル・オー」と区切らず、「ルォー」と続けて発音します。

イタリア語の子音の発音

続いて子音です。

[ m ] [ n ] [ ɲ ] [ p ] [ b ] [ t ] [ d ] [ k ] [ g ] [ ts ] [ dz ] [ tʃ ] [ tʒ ] [ f ] [ v ] [ s ] [ z ] [ ʃ ] [ j ] [ w ] [ l ] [ r ] [ ʎ ]

さらに音を細かく調べていくともっと数が増えたりすることもあるようですが、学習者として実用レベルのイタリア語習得を目指すという観点では、上に挙げた23個がイタリア語の子音です。

日本語で使われる子音は16個なので、数的にはイタリア語の方が豊富な子音を使っていることがわかりますね。

では、この中で、”特別なトレーニングなしに日本語とほとんど同じような発音でOKな音”を赤字で示してみようと思います。

[ m ] [ n ] [ ɲ ] [ p ] [ b ] [ t ] [ d ] [ k ] [ g ] [ ts ] [ dz ] [ tʃ ] [ tʒ ] [ f ] [ v ] [ s ] [ z ] [ ʃ ] [ j ] [ w ] [ l ] [ r ] [ ʎ ]

さらに、この中で、”練習は必要だがすぐに習得できる発音”を青字にしてみます。

[ m ] [ n ] [ ɲ ] [ p ] [ b ] [ t ] [ d ] [ k ] [ g ] [ ts ] [ dz ] [ tʃ ] [ tʒ ] [ f ] [ v ] [ s ] [ z ] [ ʃ ] [ j ] [ w ] [ l ] [ r ] [ ʎ ]

というわけで、子音が23種類もあるイタリア語ですが、その中の19個はそこまで苦労せずに出せる音だということがわかりました。

残る音のうち、まず [ f ] [ v ] ですが、これはそのままイタリア語の文字の「 f 」と「 v 」に対応しています。

これらは、上前歯を下唇につけて発音するんですが、日本語では使わない音です。

日本語でも「ヴァイオリン」のように「 v 」を意識した表記もありますが、「ヴ」の部分の発音は「バブル」の「バ」と全く同じように発音すると思います。

[ l ] [ r ] の区別は最難関かもしれません。[ l ] は日本語の「らりるれろ」というよりは、もっと舌を上あごにべったりつけるイメージで発音しなくてはいけません。

「 r 」についてはいわゆる”巻き舌”ですが、イタリア語では、ロシア語などと比べると、アクセントがあるとき以外はそこまで大げさに発音しません。

やりすぎるとかえって変なので、r の音は巻き舌なんですがそこまでやりすぎないようにしましょう。

それよりも大事なのが「 l 」と「 r 」をしっかりと区別することです。

l と r の違いは難しいところですが、子音を見てもイタリア語は日本人にとってかなり楽だといえるでしょう。

日本人が苦手なイタリア語の発音「R」&「L」

「L」は舌の先が上の歯の裏側についていて、「R」はいわゆる巻き舌!舌の先はどこにもつかず、口の中で丸まっている感じだよ

私たちは普段無意識に発音していますが、日本語の「ら行」は、イタリア語でいう「R」と「L」のちょうど中間あたりの音ですね。

だから日本語の単語をローマ字表記すると、すべて「R」を使いますが、実際に発音するときは「L」よりの音を出していることもあります。

日本人が苦手なイタリア語の発音「B」&「V」

「B」は普通の日本語の「バ行」の発音、「V」は下唇に上の歯の先を当てる感じの発音なので、文字で書くと「ヴ」って感じでしょうか…

水の都Veneziaは、読んだら「ヴェネツィア」という発音がイタリア語の発音に近いよ

読まない「H」

イタリア語の単語には「H [アッカ]」の入るものがありますが、基本的に発音しません。

サッカーファンの皆さんは「本田選手」がセリエAの試合中「オンダ」と呼ばれていたことでも記憶に新しいハズ。自動車メーカーの「HONDA」もイタリア人は「オンダ」と呼んで親しんでいます。

動詞「avere[アヴェーレ]:持っている」を活用したときの形(一部)は、
ho→オ、hai→アイ、ha→ア、hanno→アンノ
となるよ~

ちなみに、それ以外にhのつく単語は、ほとんど英語などの外来語から来ています。

例:
hamburgher [アンブルゲル]:ハンバーガー
handicap [アンディカップ]:ハンディキャップ
hobby [オビー]:趣味、ホビー

「 s 」と「 z 」は2種類

Sは濁音になる場合とそうでない場合があります。都度覚えて行けば問題ありませんが、さいあく全て濁らない音で発音しても大丈夫です。例えば「ピサの斜塔」でおなじみの「ピサ市(Pisa)」も「ピザ」と言う人と「ピサ」という人がいますが、いずれも通じます。母音のように、子音もアルファベット表記と音は1対1の対応ですが、こちらも例外が2つあります。
例外的に2つの音をもつアルファベット記号は、「 s 」と「 z 」。
それぞれの違いは、有声音か無声音かの違いになります。
• 「 s 」の表記は、「サ、スィ、ス、セ、ソ」(無声音)か、「ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ」(有声音)の読み方があります。
• 「 z 」の表記には、「ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ」(無声音)か、「ヅァ、ヅィ、ヅ、ヅェ、ヅォ」(有声音)の読み方があります。
「エ」と「オ」と同様、この発音もどちらになるのかある程度の規則がありますが、地方によって音が変わってきます。
こちらも、まずは2種類の読みがあることを頭の片隅においておく程度にして、どんどん耳で覚えていくのが一番です。

有声音とは、発音したときに声帯が震える音。すべての母音と半母音、一部の子音がこれにあたります。
一方、無声音は発音したときに声帯が震えない音。一部の子音がこれにあたります。
発音するときに手をのどにあてると、声帯の振動によってその音が有声音か無声音かよくわかります。

「Gn」

子音が2つ続くので最初戸惑ってしまいますがこちらは「ニャ・ニィ・ニュ…」といった風に発音します。例えばご婦人へ声をかける時などに良く使われる「シニョーラ!」は、イタリア語で綴ると「Signora!」となります。

「Gli」

こちらも子音が2つ続くパターン。「リャ・リィ・リュ…」と発音します。家族のことをイタリア語では「ファミッリァ」と言いますがこの綴りは「Famiglia」となります。

「c」

英語の「シー」はイタリアでは後ろにくるアルファベットによって読み方が大きく異なります。以下をご覧ください。

Ca(カ)Ci(チ)Cu(ク)Ce(チェ)Co(コ)

なお「キ」は「Chi」「ケ」は「Che」と綴る為、例えば「山口さん」はイタリア人には「ヤマグキ(YAMAGUCHI)さん」と呼ばれてしまいます。

「イタリア語」に存在しない音

J, K, W, X, Yの5つの字は外来語(英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語ほか、もちろん日本語も)だけに使います。

なので、これらの字が入っている場合は、その言葉はイタリア語オリジナルのものではないため、原語の発音に近い言い方を採用します。

アクセント

イタリア語は世界の言葉の中でも強弱アクセントが顕著な言葉である。
アクセントのつく音節が他の音節よりもはっきり強調される。
アクセントは後ろから2番目の音節につくことが最も多いが、後ろから3番目、一番後ろの音節など、様々なパターンがある。
イタリア語の母音はアクセントの有無にかかわらず全てはっきり発音するが、アクセントのある音節は特にはっきりと丁寧に発音する。

イタリア語のアクセントは「後ろから二つ目の母音にくるものが全体の約8割を占めると言われています。イタリア人も始めてみる単語を口にするときはこの法則を利用し、間違っていたら相手からただされます。

それ以外には以下のような場合があります。

後ろから三つ目の母音にアクセントがくるもの。「音楽」を意味する「ムージカ(musica)」など、ごくまれにありますので都度覚えましょう。

アクセント記号が付いているもの。日本人が最も目にするであろうアクセント記号付のイタリア語は「カッフェ(Caffè)」でしょうか。コーヒーの意味で「フェ」を強めに、尻上がりに発音します。こちらはアクセント記号が付いているのでわかりやすいでしょう。